an affection for the fiction

ジャニーズ(主に嵐)の音楽を好き勝手に解釈したり、ただ愛でるだけの信憑性のないブログ。

HipなPop と COOL & SOUL。その4。

どうも。うすらいと申します。

 

 

この記事は、前回、前々回、前前前回

goodtobebad.hatenablog.com

goodtobebad.hatenablog.com

goodtobebad.hatenablog.com

の続きです。

 

 

あれ?前回の記事で「Theme of ARASHI」について書くとあとがきしたのに?ってなったかもしれないが、私もそのつもりでした(笑)

 

「HipなPop と COOL & SOUL。その3。」までの記事で連続するテーマは終わったと思い休憩してました。

 

しかし、重大なことを忘れていた事に気付き。

 

 

それは、「Hip Pop Boogie ChapterⅡ」の存在。

CD化していない、かつ非参戦というのもあって頭の中から抜け落ちていました。

「COOL&SOUL for DOME07」もCD化していないのに書いたので、

書かないわけにはいかないぜ...(エセ完璧主義)となって、

キーボードをカタカタしています。

 

 

今回も、変更された歌詞と元々の歌詞を比較しながら解釈するので、

長くなります。確実に。

いつものごとく、勝手な解釈なので軽く流し読んでください。

 

 

2.(つづき)「Hip Pop Boogie」と「COOL & SOUL」を改めて解釈してみる

 

前回までに、「Hip Pop Boogie」「COOL & SOUL」「COOL & SOUL for DOME07」の3曲を解釈しました。

 

今回は、「Hip Pop Boogie ChapterⅡ」について解釈していきたいと思います。

 

この曲は、2016年1月1日リリース『ARASHI BLAST in MIYAGI』に収録されています。

初披露は2015年9月19日の宮城ライブ初日。

2008年に書かれた歌詞が、2015年版にアップデートされました。

 

 

歌詞は、

petitlyrics.comから引用させていただきます。

 

繰り返しの部分や、語り(セリフ)の部分は歌詞と同じなので省略しています。

変更されたところは赤字に、元々の歌詞は青字にしています。

では、スタート。

 

「Hip Pop Boogie ChapterⅡ」*1

「Hip Pop Boogie」*2

 

Hey! Hey! 俺ら山 風の登場

高嶺の方向 向けてまた攻防

結果残しつ 未だまた放蕩息子奏でる”あなた方”孝行

 

Jazz band, Hip Pop取り込んで行く

是こそご存知のHipなPop(That’s right)

“音と言葉つむぎ描く芸術”

 

いままでこれからもこのメンツです

このメンツで(yeah)

届けるぜ(yeah)

歴史のページを今めくれ

(World is mine)

時代is mine

未来is mine

アマテラス 照らすsunshine

 

ここまでは、元々(2008年版)と同じ。

 

山+風=嵐。

 

高嶺とは、高い山の意味。高嶺の花の高嶺です。

高嶺の花には、あこがれるだけで、自分からは程遠いといった、

ちょっと皮肉っぽい意味も含まれます。

ここでは、あえてそう言ったニュアンスを用いて、

高嶺の方向=まだ見ぬ高みを目指すと言っているのかな。

 

攻防は、攻めたり守ったりすること。

 

放蕩息子(自分たちのこと)を「奏でる」って面白い表現ですよね。

放蕩(ほうとう)=自分の思うままに振る舞うことであり、やるべきことをやらず自分のやりたい放題にして、家の財産などを使い尽くしていくこと*3

良い意味の言葉ではないけど、Hip Hop的要素や謙遜、遊び心で

このような言葉を使っているのだと思います。

あなた方=ファン。

孝行するという言葉で、敬い、つくすと言っています。

 

ここでなぜJazz bandが出てくるのか疑問でした。

ジャズ曲といえば「LOVE PARADE」がパッと浮かびますが、

ジャズをメインに意識したグループではないような...

なので、Jazz bandがHip Hopを取り込んだのではなく、

Jazz bandとHip Hopを取り込んだのが、Hip Popと解釈しました。

 

Jazz bandをとりあえず検索にかけてみましたが、

ジャズバンド=ビッグバンド、ジャズを演奏するための編成くらいしか出ない。

さらに検索したところ、

「精選版 日本国語大辞典」の解説に下記のような記述が。

ジャズ-バンド

〘名〙 (jazz band)ジャズを演奏するために編成された楽団。トランペット、トロンボーンクラリネットサックス、ピアノ、ドラムなどを主体に、トリオからビッグバンドまでのさまざまな編成や演奏スタイルがある。*4

あ~、なんかこの楽器の並び、見覚えがあるような。

クラリネットは不明だが、その他の楽器は、

櫻井氏がやってきた楽器ではなかろうか。

そうじゃなかったらもう分からない(笑)

どっかでここに関する発言をしていたら教えてください(笑)

 

続く、世界・時代・未来は俺のものって歌詞、凄まじいよね。

 

 

大卒のアイドルがタイトルを奪い取る

辛い夜も暗い夜もタイトルを奪い取る

hip-pop beat yo

ステージ上終身雇用

 

ここで初めて歌詞が変わります。元々の歌詞は、

マイク持ちペン持ちタイトルを奪い取る

 でした。

辛い・暗い・夜と、なかなかヘヴィーな言葉が登場しますが、

サビやこれから出てくる部分との対比効果もあるのかな。

 

一般企業でさえ終身雇用がなくなりつつあるのに、

エンターテインメント業で終身雇用だと言い切る格好よさ。

ここの歌詞がそのままで良かった。

どこまでも行けそうな人だからたまに不安になるんですよね。取り越し苦労~。

 

 

君たちとなら歩いてく

栄光へとまだマイペース

磨いてる 未だ磨いてる

咲いてる花たち抱いてる

あんなに(yeah)夢描き(yeah)

いま。未来は瞳の中に(yeah yeah)

Pass da mic.

Pass da pen.

このmic and penでRock the world

 

大きく歌詞が変わるのはここから。元々の歌詞は、

道なき道を歩いてく

迎合せずただマイペース

いま言える いまならば言える

蒔いてた種たち咲いてく

Somebody(yeah) Everybody(yeah)

いま時代が手の中に(yeah yeah)

でした。

 

はじめの2行は、元々の歌詞が古くなったから変えたのではなく、

元の歌詞も踏まえて、というか、「続き」として捉えてもいい様な気がします。

君たちとなら道なき道を歩いていく。

栄光へと今だ迎合せずマイペースに進んでいる。といった様に。

曲の最後では、新しいサビと元々のサビが続けて歌われます。

これも、「続いている歴史」を表現しているのではないかと、勝手に憶測中。

 

次の行の「磨いてる」は、スキルを磨くという事でしょう。

研いだ爪かもしれない。

 

次の行の「咲いてる花たち抱いてる」は、

思うようにいかなかった時代に蒔いていた種が芽吹き、

成長してつけた花、すなわち現時点での栄光のことでしょう。

サクラ咲ケ」の時も種を蒔いていたし、

時間がかかる、とも当時からリリックに書いていましたよね。

加えて、この花たちには、たくさんのファンも含まれていると推測中。

 

次の行「あんなに 夢描き いま。未来は瞳の中に」。

2008年に「時代は手の中に」して、2015年では「未来は瞳の中に」したと。

ここまで来たグループが描く夢とか栄光ってどこまでいくのかなと思いますね。

凡人には想像できない域なんだろうな。ついていくしかないな。

 

 

こんなゆっくりでいいんだって

こんな俺らだってでもいいんだって

こんな景色はみんなのおかげ

ここまで連れて来てくれるなんて

 

ここも変更されています。元々の歌詞は、

こんな景色まで見られるなんで

こんな…こんなとこ来てたなんて

でした。

元々の歌詞より、もっとストレートにファンへの感謝を表しています。

ちょっと照れるような(笑)

普段あんまり言わない人が言うと希少価値が上がるみたいなやつ(笑)

ファンとしても、たくさんの美しい景色を見せてくれて、

連れてきてくれてありがとうと、全くもって同じ気持ちですよ。

 

 

この大草原の先には

何が待っているのだろう

道がないなら創ればいい

その先果てない道歩いてこう

 

ここも一部変更。元々の歌詞は、

その先例え果てていたとしても

でした。

2008年では、果てているかも分からない道であったが、

2015年では、果てない道と分かり、さらにその道を歩いてくと宣言。

 

 

これが最初のタイトなパイオニア

きっと笑うぜ最後には

これが最初で最後のパイオニア

きっと笑うぜ最後には

 

ここは変更なし。

タイトなパイオニアって、よくよく考えると意味が摑めなくて。

英語辞書のtightだと「きつい」とか「堅い」が出てくる。

そこで、Hip Hop用語で調べたら、「最高」や「かっこいい」がヒット。

これだ。

最初で最後かつ最高なイオニア

イオニアの意味は「先駆者」。

だから、前後の言葉でより強調していることになります。

辛くて暗い夜があっても、最後には笑ってるだろうという希望も

ここで描かれます。

 

 

飾りでなく外野黙り込む

lyrical idol 嵐巻き起こす

そうHIPなPOP STAR

 

★リピート(新しいサビ)

 

ここも一部変更。元々の歌詞は、

lyrical idol 辺りを巻き込む

でした。

2008年で辺りを巻き込んで、2015年では嵐を巻き起こしてます。

どんどん勢力を拡大している模様。

 

 

きっとずっと 一方通行

立ち止まれば すぐ 一生終了

(集合)津々浦々 神々歌うnight

Stand up ヤオヨロズ We come back!!

 

人の上 下に人作らぬのなら

俺がその天の頂きいただく

苛立つ(暇なく)舌出す(光らす)

後追いども皆まず至らず

 

ここからは大きく変化しています。元々の歌詞は、

きっとずっと 一方通行

悪いが俺 先急ぐぞ

(集合)津々浦々 八百万の長

万物に宿りし神々の子

 

人の上 下に人作らぬのなら

俺がその天の頂きいただく

「しばらく…」とかでなくuh

いままず何が出来るかでしかもう変わらん

 でした。

 

立ち止まれば すぐ 一生終了」という歌詞、

エンターテインメントの世界では、当たり前かもしれないが、

相当厳しい現実を表していますよね。

 

これまでも、歌詞やインタビューの中では一貫して、

「絶対に立ち止まらない」「前(上)しか見ない」「後ろは決して振り返らない」

というメッセージを出し続けていて。

 

個人的には、疲れたら立ち止まれば良いし、ここまでやれた人たちが

一瞬の立ち止まりで一生終了することなんてないと思う。

お正月休みに『Endless SHOCK』見る事をおすすめしたいよ。個人的には。

ちなみに帝劇は2019年の2月4日から3月31日です。

...完全に話がずれましたが(笑)

 

 さあ、続きを。

 

八百万・神々・万物の長など、世界観はそのままで、

韻を踏みつつアップデートする知性に圧倒される所。

 

またどうでもいい話だか、筆者は日本史を避けまくってきたので、

櫻井氏の教養が恐ろしくなる時がある。どこまで爪を隠しているのか...

まずは、日本の神話についての本でも読もうかな...(笑)

 

神々歌うnight=コンサート

ヤオヨロズ=コンサートのオーディエンス(ファン)

come back=帰る、戻る、復活する

といった風に捉えると、

コンサートで、ファンたちに俺たちが帰ってきたぞ!!と言い、

立ち上がって!的な盛り上げをしている光景が目に浮かびますね。

  

「苛立つ(暇なく)舌出す(光らす) 後追いども皆まず至らず」は、

もはや、アンチやら二番煎じ(後追い)やらに苛立つ暇もないし、

舌を出してやるよ的な強気な所。

...「光らす」ってヘソピアスが脳内Googleでヒットしたけど違うよね?(笑)

 

 

What’s going on?

なんか夢あると思わないかい?

What’s going on?

こんな大の大人が

What’s going on?

大きな愛描いたり

 

願いたい未来 また描いたり

こうなりゃもう 後ろ振りむかず

本業の方置いて 次向かう

温室の雑草(温室の雑草)

“MY LIFE IS MY MESSAGE”

 

★リピート(新しいサビ)

 

ここも大きく変化しています。元々の歌詞は、

What’s going on?

何か違うと思わないかい?

What’s going on?

あんな大の大人が

What’s going on?

罵り合い大会

 

なんで僕らは見たくないんだい

 

こうなりゃもう… そう咲き乱れる

本業の方々顔しかめる

 

温室の雑草がマイク持つRAP SONG

“MY LIFE IS MY MESSAGE”

 でした。

ここ、結構重要な変更だと思う。

メッセージ性というか。

元々は、Hip Hopの美しくない面への皮肉に使っていたところを、

2015年版では、自分たちの職業の夢がある素晴らしさで埋め尽くした。

過去では、見たくないようなものも見ていたが、

もはや、目に入ることもない次元へと進んだんだなと解釈。

 

それにしても、大の大人が、大きな愛や願いたい未来を描ける、

職業:ジャニーズアイドルって最高すぎる。

 

  

★リピート(新しいサビ)

 

道なき道を歩いてく

迎合せずただマイペース

いま言える いまならば言える

蒔いてた種たち咲いてく

Somebody(yeah) Everybody(yeah)

いま時代は手の中に(yeah yeah)

Pass da mic.

Pass da pen.

このmic and penでRock the world

 

この部分は、変更されていません。

新しい歌詞のサビ→元々の歌詞のサビという流れになっています。

 

冒頭でも触れましたが、元々の歌詞が古くなったから変えたのではなく、

新しい歌詞のサビ→元々の歌詞のサビを続けて歌ったのは、

「続いている歴史」を表現しているのではないかと、勝手に憶測中です。

エモいって言うのは、この感情なんですかね。

 

 

 

あとがき

予想外に4記事続き物になってしまいましたが、

自分の中で曖昧にしたままの表現に、適当な答えが出せて良かったと思います。

改めて調べると色々分かってくる感じが結構楽しい。

今後、また歌詞がアップデートされる機会があるのか、期待するところです。

 

途中でいきなり『Endless SHOCK』が登場しましたが、

KinKi Kids堂本光一さんの舞台です。

私、嵐ファンでもあり、KinKi Kidsファンでもあるので。

一番新しい映像作品でも2012年だから、2019年の映像化を期待中。

曲も新しくなってるし、2019年で1700回記念でもあるんですよね。

この舞台もジャニーズイムズのかたまりなんです。

Japonismのリーダーのソロ曲「暁」にもジャニーズイムズの演出があって、

かなりエモかった。

 

 

次こそは「Theme of ARASHI」を…!!(笑)

 

 

スクロールお疲れさまでした。

 

お読みいただきありがとうございました。

*1:櫻井翔,COUNT FORCE,"Hip Pop Boogie ChapterⅡ",ARASHI BLAST in MIYAGI,嵐,2016年1月1日,J Storm

*2:櫻井翔,COUNT FORCE,"Hip Pop Boogie",Dream"A"live,嵐,2008年4月23日,J Storm

*3:放蕩 - Wikipedia

*4:ジャズバンドとは - コトバンク