an affection for the fiction

ジャニーズ(主に嵐)の音楽を好き勝手に解釈したり、ただ愛でるだけの信憑性のないブログ。

HipなPop と COOL & SOUL。

どうも。うすらいです。

 

突然ですが、「Hip Hop」と「Hip Pop」の違いってご存知でしたか。

 

恥ずかしながら私最近になってやっと掴めてきました。

きっかけはぼーっと眺めていたWikipediaのリンク(笑)

覚え書をここに残しておこうと思います。

あくまで個人的な解釈ですので、軽く流し読んでください。

 

 

この記事は、

  1. 「Hip Pop」というジャンルについて
  2. 「Hip Pop Boogie」と「COOL & SOUL」を改めて解釈してみる

の2本立てです。ではスタート。

 

 

  1. 「Hip Pop」というジャンルについて

 

これまでの私、「嵐の属する音楽ジャンルはJ-POPだから、Hip Hopという表記にはせずに、折衷してHip Popという表現をしてるのかな~」なんて、のんきに思ってたんですね。嵐以外でこの言葉を聞いたことなかったし、特に調べることもなかった。反省。

 

でも、自分たちの音楽をHip Popだと定義・公言するアーティストが嵐以外にもいらっしゃるそうで*1Wikipediaに記載があったのは安室奈美恵さんとmihimaru GTさん。(安室さんは今年引退され、mihimaru GTさんは2013年から無期限活動休止中。ウィキの記述を鵜呑みにすれば、現在活動しているのは嵐だけになるのですが。)

 

...ひとつの音楽ジャンルとして存在していた...!!

しかも今年引退された平成の歌姫までHip Popだったのか...!!!

なんて、ちょっとした衝撃を受けましたよ。無知故に。

 

近年になってこそ、後輩グループでラップが含まれる曲も珍しくなくなってきて、音楽番組やCMなどでもラップに触れる機会が増えて、メジャーになりつつありますよね。ブームでもあるのかな。

 

しかし、嵐のデビューは1999年。

デビュー曲がラップで始まるってホントにパイオニアだな、と再確認。

 

ちなみに櫻井氏は2002年「Theme of ARASHI」からラップを手掛けてます*2

そして、この曲が収録されているアルバム『Here We Go!』は、

ポニーキャニオンからJ Stormへのレーベル移籍後、

初めてのオリジナルアルバムでもあります。その1曲目がこの曲。

 

「COOL&SOUL」*3の間奏の櫻井氏のセリフ

あ~、4つ前のアルバムに話は遡るんだけどさぁ。

Um, The story goes back to the second album which is four albums ago.

がさすアルバムであり、繋がっている曲。(歌詞カードにはないので耳コピ)

 

これらの曲以外にも、嵐について書かれた曲のラップ詞は繋がっているので、

たどっていくと、凄まじいこの歴史の目撃者であることが誇らしく思えます。

ファン冥利に尽きる。

 

 

そして、「Hip Pop」という言葉が確固たる意味を持ったところで、

次は、これまでとHip Popが入った歌詞の捉え方が変わるではないか...!!

もう一回歌詞を読み解かねば…!!と、勝手に思い立ったところで次の章へ。

 

 

 

2.「Hip Pop Boogie」と「COOL & SOUL」を改めて解釈してみる

 

Hip Popという言葉を思い浮かべた時、真っ先に出てくるのがこの2曲。

 

「Hip Pop Boogie」*4では、3か所出てきます。

 

1か所目

Jazz band, Hip Hop 取り込んで行く

是こそご存知のHipなPop (That's right!)

"音と言葉つむぎ描く芸術"

今までこれからもこのメンツです

 2か所目

大卒のアイドルがタイトルを奪い取る

マイク持ちペン持ちタイトルを奪い取る

hip-pop beat yo

ステージ上終身雇用

3か所目

飾りでなく 外野黙り込む lyrical idol 辺りを巻き込む

そうHIPなPOP STAR

 

...勢いあまって全部の歌詞書きそうになりました。 聴いていると心地よく韻が踏まれてて、スローテンポになる歌詞では、嵐が大きくなったなぁとしんみりする曲ですが、ラップ詞はすさまじい強さを湛えている。

 

この一曲に、

  • ファンへの感謝
  • アイドルとしてやっていく覚悟・決意
  • 嵐としての今までの結果に満足せず、成長していく野望
  • ジャニーズでラップをやること、Hip Pop Starであることの誇り

などなど、語彙力がないのでまとめて書くとその凄まじさが伝わらないが、とにかくすごい。気高いとか、孤高という言葉がふさわしい。

 

後半の歌詞にも気になってたところがあって。

What's going on?

何か違うと思わないかい?

What's going on?

あんな大の大人が

What's going on?

罵り合い大会

 

なんて僕らは見たくないんだい

 

こうなりゃもう・・・ そう咲き乱れる

本業の方々顔しかめる

 

温室の雑草がマイク持つRAP SONG

"MY LIFE IS MY MASSAGE"

 

ここの歌詞、今までは社会への皮肉という感じで捉えてたんですが。

大の大人が罵り合うのは、国会とか、ニュースやってると嫌でも目に入るし。

でも、それだと「本業の方々 顔しかめる」の意味が通らないなと。

彼の本業はアイドルであって、これから政治家になるわけでないし。ならないよね?

 

続く歌詞が「温室の雑草がマイク持つRAP SONG」というところと考えると、

温室の雑草はアイドルである自分。

本業の方々=Hip Hopを専門にやってる人々。

なかでも「罵り合い」なので、MCバトル(フリースタイルバトル)とかで相手をディスる(批判する)タイプのラッパーの人々を指すのではと推測しました。加えて、ジャニーズのラップを批判している、すなわちアンチの本業の方々も含んでると勝手に想像。

『2004 嵐!いざッ、Now Tour!!』の「Anti-Anti」でもそのような表現がありますし。*5

 

そうすると、見たくない罵り合いをやっている本業の方々やアンチの方々に対し、

本業でない自分が、「アイドル」かつ「HIP POP STAR」として名声を得て、

見返すとか勝つといった感じなんじゃないでしょうか。

 

「大の大人」っていうのがちょっと引っかかりますが。

大の大人って40代とか50代以上のイメージなんで、

Hip Hopの年齢層にしては高いような気が...

 

 

 

なんといっても、

 

 

 

世界をモノにして、俺の人生は俺のメッセージだと言い切れるなんて格好よすぎやしませんか。

 

 

 

 

あとがき

では、次は「COOL&SOUL」について歌詞を解釈していき…というところですが、長くなり過ぎたので記事を二つに分けます。すいません。3000字超えてしまった。

 

話は変わりますが、「Hip Pop Boogie」のイントロ。

歌詞には載ってないスクラッチ(DJがターンテーブルを回して、キュッという音をリズミカルに曲に合わせている所*6。櫻井氏のソロでは過去の歌詞がよく引用される)が素敵。

とくに、「ついてきな。ペンの指す方向。」ってとこが好きすぎて。

開始28秒くらいに入ってるんで是非集中して聴いてみてください(笑)

↑誤字で8秒からと書いてましたが28秒くらいでした!すみません!

 

 

スクロールお疲れさまでした。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

*1:ヒップポップ - Wikipedia

*2:当時はRap Lyrics:SHOW表記

*3:SPIN,All Rap presented by櫻井翔,吉岡たく,"COOL & SOUL",ARASHIC,嵐,2006年7月5日,J Storm

*4:櫻井翔,COUNT FORCE,"Hip Pop Boogie",Dream"A"live,嵐,2008年4月23日,J Storm

*5:「え?嵐?興味ないっすね。」「ジャニーズでHip Hopっていうのもねぇ。」という声に対し、「ならアイドルがどれほどか見せてやるよ」といっている。

*6:「スクラッチ」とは何? Weblio辞書